【ポケモンSVシーズン1】毒菱ブラッキーセグレイブ【最終306位】

1 はじめに

 

 はじめまして。かつおぶしと申します。

 ポケモン対戦自体は9年前からやっており、相棒はブラッキーで、ブラッキーと一緒にずっと戦ってきました。

 しかし、私自身の都合でポケモンを買ってすらいない時期もあり、特に前作の剣盾では思うような結果が全く残せず悔しい思いをしていました。

 そのような中、最終3桁を目標に今シーズンに臨んだところ、かなり高い順位を残すことができたので、記念として構築記事を書かせていただこうと思います。

 

 

2 構築経緯

  

 私の相棒であるブラッキーを構築に入れることは確定として、今作初登場の600族であるセグレイブを、炎テラスタルの竜舞エースとして運用する構築を組むことにとしました。

 しかし、セグレイブがいくら積んでも天然持ちで簡単に止まってしまいます。そこで、じょじょ氏の提案により、アタッカー運用もできる襷マスカーニャの毒菱で天然ポケモンを対処することにしました。

 そして、毒菱以外の展開のために、相手の搦め手を1体でシャットアウトしつつ、トリックで起点作成もできるスカーフサーフゴー、セグレイブが通せないときの高火力エースの鉢巻カイリューを採用しました。

 最後の1枠は、最終日まで何にしようか固まらなかったですが、キョジオーン入りに強く出られる隠密マントラウドボーンを採用して、構築が完成しました。

 

 

3 個体解説

 

ブラッキー

持ち物:食べ残し 

テラスタイプ:鋼

特性:精神力

性格:ずぶとい

実数値:202(252)-×-176(236)-×-150-88(20)

技:イカサマ/あくび/ねがいごと/守る

 

・調整意図

S:4振りラウドボーン抜き  余り物理耐久

 

 相棒かつ本構築唯一のクッション役。

 技はメインウェポンのイカサマは確定で、当初はせっかくなので新らしく習得した技を使おうと考えて電磁波やリフレクターを採用していました。しかし、食べ残しを持って、ねがいごと、守るを採用した方が味方のサポートができるだけでなく、ブラッキー自身の実質的な耐久を向上させることにつながると判断して型を変更しました。なお残り1つの技は、電磁波よりも流しができるあくびの方がよいと判断し、結局テンプレといわれる型に落ち着きました。

 今シーズンは、こだわりアイテムを持ったポケモンが多く、守るで様子見ができることはかなりの強みであると感じました。特に、トリックを見て、裏のサーフゴーに引くという動きはよくありました。

 とはいえ、型の性質上、読みあいになる場面が非常に多く、食べ残し込みで体力管理をシビアに行う必要があるポケモンであるため、使えば使うほど強みが出せるポケモンであると考えています。

 なお、身代わりサザンドラや悪巧みサーフゴーといったポケモンには一方的に起点にされるため、選出段階から対面してしまった場合のケアを考えなくてはならなかったです。

 本構築唯一のクッション役のため選出率は非常に高かったです。

 

セグレイブ

持ち物:イカサマダイス

テラスタイプ:炎

特性:熱交換

性格:いじっぱり

実数値:213(180)-210(204)-115(20)-×-107(4)-120(100)

技:巨剣突撃/つららばり/テラバースト/竜の舞

 

・調整意図 

素早さ:1段階上昇で最速ゲンガー抜き

攻撃:1段階上昇巨剣突撃で無振りガブリアス(等倍)確定1発

余りの努力値で、炎テラスを切った後にA252ガブリアス地震を耐える耐久かつHPが最大になるように調整

 

 本構築のエース。

 セグレイブの種族値は攻撃が圧倒的に高く、耐久もけっこうあり、素早さは中途半端であるため、攻撃に性格補正をかけたうえで、耐久に振って積むことができる範囲を広げ、素早さは最低限に抑えることにしました。

 素早さをどこまで伸ばすかは諸説ありますが、私は道連れアンコで縛ってくるゲンガーを抜けるところまで振ることにしました。ゲンガーより早いドラパルト、マスカーニャ、各種スカーフ持ちは周りで対処するか、2舞するかして対処することになりますが、耐久があるため意外と2舞できる試合も結構ありました。

 炎セグレイブは終盤にはめっきり数を減らし、セグレイブの持ち物も鉢巻、チョッキと多様化した影響で、1回竜舞を積むだけで相手のパーティーを全部破壊することができる試合はかなり多く、最終日の3桁同士の対戦でもそういう展開がありました。

 この型の弱点は、技範囲をテラバーストで広げているため、エース運用をするためにはテラスタルを切ることが前提となっていることです。また、テラスタルじゃんけんがよく発生し、相手がテラスタルを切ってくる読みでサザンドラ(鋼読み)にテラバースト、ニンフィア(炎読み)に巨剣突撃を打つといった、タイプ相性をまるで無視したかのような技選択をしないと勝てない試合がどうしても出てきてしまいます。

 上記の弱点を考慮しても刺さる構築はかなり多く、ほとんどのパーティーに出していけました。

 

マスカーニャ

持ち物:気合の襷

テラスタイプ:草

特性:新緑

性格:調整①ようき

調整②いじっぱり

実数値:調整①151-162(252)-91(4)-×-90-192(252)

調整②151-178(252)-91(4)-×-90-175(252)

技:トリックフラワー/はたきおとす/不意打ち/毒菱

 

・調整意図

 なし

 

 毒菱で間接的に耐久ポケモンを崩す枠。

 毒菱をまくことができるポケモンとしてほかにキラフロルなどがいますが、Sの速さ、アタッカー性能の高さからマスカーニャがぴったりでした。

 トリックフラワーが強いので、毒菱にこだわらず、草アタッカーとして選出することが可能です。もっとも、後出し性能は皆無のため、基本的に先発か死に出しになってしまいます。

 性格は、パーティー全体で重めなガブリアスに強いいじっぱりも、ゲンガーを抜けるようきも一長一短です。私は、最終日はようきで使っていましたが、あまり勝敗に影響するような状況はなかったです。なお、ようきにするならばゲンガーを抜くことができるので、不意打ちをドドゲザン意識のけたぐりにするのもありです。

 

サーフゴー

持ち物:こだわりスカーフ

テラスタイプ:鋼

特性:黄金の体

性格:おくびょう

実数値:調整①163(4)-×-115-185(252)-111-149(252)

調整②163(4)-×-116(4)-185(252)-117(44)-143(204)

技:ゴールドラッシュ/シャドーボール/トリック/自己再生

 

・調整意図(調整②)

 S:最速ドラパルト抜き、C全振り、あまりD

 ゲンガー(補正なしC252)のシャドーボールを87.5%で耐え

 サザンドラ(補正なしC252)の悪の波動を最大乱数以外耐え

 

 存在するだけでえらいポケモン

 ブラッキーのよく飛んでくるトリックをはじめとした補助技を1体でシャットアウトができるだけでなく、スカーフトリックで起点作成、受けポケモンの機能停止をすることができました。ギルガルドの幻影を追い続けて耐久に振った眼鏡持ちをずっと使っていましたが、この構築ではドラパルトにも強く出せるスカーフで正解でした。

 サーフゴーによく飛んでくる炎技特にウルガモスにトリックを打ち、そのままセグレイブの起点にするという動きが非常に強かったです。

 じょじょ氏の提案により、相手の初手ゲンガーに強く出られる調整②の案をいただきましたが、なぜか最終日に間違えて調整①を使っていました(一応そのために負けた試合はない。)。マスカーニャをいじっぱりで採用するなら、ゲンガーに強くなる調整②一択です。

 最終日は初手でドラパルトと対面しても襷やテラスタルで返り討ちにされていたので、慎重に立ち回るべきだったかもしれません。

 

カイリュー

持ち物:こだわり鉢巻

テラスタイプ:ノーマル

特性:マルチスケイル

性格:いじっぱり

実数値:191(196)-204(252)-116(4)-×-121(4)-107(52)

技:逆鱗/地震/かみなりパンチ/神速

 

・調整意図

 A特化 S:同族やカイリュー抜き調整したポケモンを抜けるように

 

 高火力神速マン。

 先制技を強く使えて、積まなくても高火力を出せるポケモンとして採用しました。技は逆鱗、神速とドドゲザンやラウドボーン意識の地震までは確定で、あと一枠はマリルリ意識の雷パンチにしました。

 主にセグレイブが選出できないときに、高火力アタッカーとして選出していました。特に毒菱で神速圏内に無理やり押し込んで一貫を取りに行っていました。

 しかし、最終日はカイリュー自体へのメタがきつかったため全く活躍できず、羽休めを持ったゴツメカイリューとかの方がよかったのではないかと考えています。

 

ラウドボーン

持ち物:隠密マント

テラスタイプ:フェアリー

特性:天然

性格:ずぶとい

実数値:211(256)-×-165(236)-130-95-107(20)

技:フレアソング/テラバースト/鬼火/怠ける

 

・調整意図

 S:同族意識の20振り 余り物理耐久

 

 キョジオーン絶対許さないマン。

 今までの5体だとキョジオーン入りのサイクルがややきついため、ラウドボーンを採用しました。こいつで詰ませられた試合も何試合かあったが、結局正解だったかは不明です。しかし、強いブラッキー使いの人たちがこぞって隠密マントラウドボーンを採用していたため、間違ってなかったのかもしれません。

 

4 選出

 

・基本選出

 マスカーニャ(先発)ブラッキー、セグレイブ

または

 サーフゴー(先発)ブラッキー、セグレイブ

サイクルを回してセグレイブで全抜きを狙います。

セグレイブが通しにくい時には、セグレイブカイリューにします。

キョジオーン入りにはラウドボーンを出します。この場合、基本的に選出から外れるのはブラッキーになると思います。

 

5 厳しいポケモン

 

・悪巧みサーフゴー

 ブラッキーが起点にされるのできついです。基本的にセグレイブのテラスタルで無理矢理切り返すしかないです。

・コノヨザル

 積むやつもきついが、特に岩石封じ持ちは対面で勝てるポケモンがいない。なぜか最終日にあんまり見なかったのが救い。

・デカヌチャン

 起点作成の仕事は確実にされます。サーフゴーのトリックで動きを縛るしかありません。

 

6 おわりに

 

 今期は思った以上に成績を残すことができ、自分のなかで今後の足掛かりになったと思います。

 来シーズンは2桁順位を目指して頑張りたいです。

 ここまでご覧いただきありがとうございました。

 

Special  thanks

    構築の案をくれたみなさま

 対戦してくださったみなさま